• "周辺整備課長"(/)
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  1. 静岡市議会 2020-09-29
    令和2年 都市建設委員会 本文 2020-09-29


    取得元: 静岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1                 午前10時開議 ◯後藤委員長 ただいまから都市建設委員会を開きます。  今期定例会で本委員会に付託されましたのは、認定第1号令和元年度静岡市一般会計歳入歳出決算の認定について中所管分をはじめとする決算3件と、議案第150号令和2年度静岡市一般会計補正予算(第6号)中所管分をはじめとする議案7件であります。このほか、報告事項が都市局から1件、建設局から1件あります。このうち、本日は都市局所管の決算3件、議案2件の審査を行い、明日は建設局所管の決算1件、議案6件の審査を行います。  審査に先立ち、委員の皆さんと説明員の皆さんにお願いします。  委員会記録作成の関係から、発言の際は必ずマイクを使用して発言されるようお願いします。  次に、委員会での質疑の在り方についてです。  案件の決定に影響しない参考、確認のための質疑で、当局の対応に時間を要するものは、後日の報告、または資料提出を受けることとして、効率的な委員会運営に御協力ください。  また、要望・意見については、質疑終了後に述べていただくこととし、質疑の段階で要望・意見に及ぶ発言は避けていただくようお願いいたします。  また、説明員の皆さんへのお願いですが、パネル等を用いて説明される場合は、委員会記録に説明内容が正確に記録されるよう、例えば、この図のとおりですなどと簡略化した説明ではなく、言葉として内容を細かく説明するようお願いします。これは、委員がパネルについて質問する際にも同様にお願いします。  なお、運営等に関する規約で、会議時間は原則午後5時までとする旨が規定されております。会議時間を延長する場合は、委員会にお諮りしますので、この点も十分御承知おきください。      ────────────────────────────── 2 ◯後藤委員長 それでは、決算審査に入ります。  認定第1号中所管分、認定第3号及び認定第10号の3件を一括議題とします。  審査の順序としましては、全決算について当局から説明を聞いた後、質疑に入ります。  その後、要望・意見、討論を述べていただき、採決を行います。  ただし、認定第1号中所管分の討論、採決は本日は行わず、明日の建設局所管分と合わせて行いますので、御承知おきください。  それでは、順次当局の説明をお願いいたします。             〔当局説明〕 3 ◯後藤委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  発言の際には決算書の番号とページ数、項目等を述べていただくようお願いいたします。
     質疑はありませんか。 4 ◯島委員 それでは、質問させていただきます。  主要施策成果説明書4)の404ページ、北街道線魅力空間創出事業についてでありますけれども、北街道線のにぎわい創出に向けた商店街との調整を進め、地域の窓口となる連絡会を設立したと書いてございますが、その連絡会とは、具体的にどのような組織で、昨年度はどのような取組を行ったのか、教えてください。 5 ◯塩澤都市企画担当課長 こちらのパネルを御覧ください。  まず、北街道線魅力空間創出事業について御説明いたします。こちら都市計画道路北街道線のうち、江川町交差点から水落交差点までの区間、約700メートルにおきまして、電線類地中化など道路の再整備を前提に、沿道の商店街や地域、大学などが連携しまして、道路空間を利活用した地域主体のまちづくり活動によります、にぎわいのあるエリアの形成、歩いて楽しいまちの実現を目指す事業でございます。  御質問の地域の窓口となる連絡会についてですが、道路空間を利活用した地域が主体となったまちづくり活動を行うに当たりましては、行政との連携はもとより、地域の中でも情報共有や活動を検討する体制が必要になります。そのため、沿道の自治会長や商店街会長などで構成し、地域の窓口となる北街道まちづくり連絡会を昨年度設立しました。連絡会では、市による道路空間の再整備やにぎわい創出に向けた取組など、意見交換や情報共有を図る場としております。また、商店街のにぎわいの観点から経済局の商業労政課も参画しておりまして、局間連携した取組でもあります。  昨年度の北街道まちづくり連絡会での主な内容についてですが、道路整備やにぎわい創出に向けた、今後の取組などについて、こちらのパネルにあるような図面や模型を示したほか、他都市の事例なども示しながら意見交換を行いました。また、商店街の各店舗や地域住民の皆さんに対しては、取組に関する情報提供をニュースレターとして配布しました。今後も連絡会を通じて、地域と情報共有を図りながら、にぎわい創出に向けた取組を進めていきたいという考えでございます。 6 ◯島委員 ちなみにこの指標となっている公共空間を活用したまちづくり活動の実施に向けて、今年度はどのような取組を行っているのか、教えていただけますか。 7 ◯塩澤都市企画担当課長 今年度の取組についてでございますが、この事業では、ハードとソフトの両面から取り組んでおります。ハードの取組としましては、昨年度に引き続き、北街道線の電線類地中化や、道路の再整備に向けた検討で、商店街に必要な荷さばきスペースであるとか、自転車の走行空間の配置など、道路設計の内容について、交通管理者との協議や、北街道まちづくり連絡会との調整を進めております。  また、ソフトの取組としましては、こちらのパネルにありますように道路空間を利活用したにぎわいの創出に向けまして、現状の歩道幅員、おおむね5メーターのうち、歩行者が通行する空間を確保することを前提に、店舗側の約1メーターにテーブルや椅子、販売ブースを設置するなど、店舗のにじみ出し空間として活用した社会実験を10月1日から11月30日まで実施する予定で現在準備を進めております。  草薙駅の南口の駅前通りにおきましては、8月21日から先行して実施しています。こちらに示すように、歩道部にテーブルや椅子を置いた飲食スペースを設けておりまして、店先でもにぎわっている状況がうかがえます。  なお、この社会実験は、国土交通省による新型コロナウイルス感染対策の3密回避を目的としましたテイクアウトやテラス営業などのための道路占用の許可基準の緩和措置の制度を活用して実施するものです。この社会実験によりまして、魅力ある商店の発信や歩いている方の目を引きつけることを期待するとともに、効果や課題などを検証した上で、北街道まちづくり連絡会で意見交換を行いまして、今後の活動につなげていきたいと考えております。 8 ◯島委員 続きまして、主要施策成果説明書66ページの放置自転車をなくす経費についてでありますけれども、交通政策課自転車対策の中で、放置自転車の削減割合という成果指標において、令和元年度の目標値1,460台に対して、実績値は雨のため参考値596台、達成度Sとなっておりますけれども、この結果をもって、放置自転車の対策が進んでいると考えているということでよろしいでしょうか。 9 ◯松浦交通政策課長 放置自転車対策の取組状況についてですが、まちなかにおける放置自転車対策の検証としまして、毎年11月下旬に、自転車等利用実態調査を実施し、午後3時時点の調査結果を成果指標としています。  パネルを御覧ください。  こちらは、静岡地区の中心市街地の図面になりますが、茶色く塗ってあるところが、自転車等放置禁止区域オレンジ色のところが、自転車等放置規制区域になります。今回の実態調査のエリアは、青い線で塗った区域が調査区域となりますが、街区の1辺を1調査箇所としまして、全265か所を同じ時間帯に調査しています。  緑の線で示された97か所、全体の約4割弱の調査箇所になりますが、平成29年度から、3年間連続で調査時の午後3時に放置自転車がゼロとなっております。放置自転車は1台の路上駐輪から派生的に増加することが考えられるため、ゼロ台の箇所が維持されていることは放置自転車対策の効果の表れだと考えています。  また、年間の放置自転車等の撤去台数は、平成30年度が3,525台であったのに対し、令和元年度は2,960台に減少していることから、放置自転車対策は進んでいると分析しています。 10 ◯島委員 ただいま、午後3時時点の放置自転車というお話がございましたけれども、夜の青葉緑地とか、お店の前に大変多くの自転車が放置されているというような声をよく聞きますけれども、この夜等の放置自転車については、どのような対策を考えているか、教えていただけますか。 11 ◯鈴木公園整備課長 青葉緑地の夜の駐輪ということでございますけれども、現状とか規則、その辺の話でよろしいですか。青葉緑地の放置自転車につきましては、現状といたしましては、調査の結果、平均で昼間が約20台、夜間につきましては80台ぐらいの駐輪がありまして、バイクの比率が高く、公園利用者以外の買物のお客さんや飲食店の従業員さんの駐輪が多いと聞いております。  現行のルール、規則でございますが、静岡市都市公園条例では、公園管理者が許可した場合を除き、指定した場所以外への自動車等の駐車駐輪を禁止しております。したがいまして、青葉緑地におきましては、青葉通り駐輪場以外での駐輪は違法となります。違法駐輪、すなわち放置自転車への対策といたしましては、注意喚起の取組として、バリケードを設置し、駐輪が禁止行為であることを周知するとともに、職員によるパトロールにより放置されている自転車やバイクに駐輪禁止の札づけを行っております。ここ3年間は微減傾向にありますけれども、完全な解消には至っておりません。  なお、青葉緑地地下にございます青葉通り駐輪場には、原付440台、自転車444台の計884台分の駐輪スペースがございます。今後は、こちらへの駐輪や七間町通り駐輪場への駐輪を促す対策を進めるとともに、放置自転車の台数調査の継続、駐輪時間帯利用者層、駐輪目的、エリア全体の収容能力など、詳細な調査を加えまして、関係課等との調整を図りながら、青葉緑地の放置自転車対策に努めてまいりたいと考えております。 12 ◯島委員 ありがとうございます。  主要施策成果説明書以外のものについて、質問させていただきます。  総点検表その3)の293ページ。自転車利用計画推進事業についてでありますけれども、サイクルフェスin東静岡とはどのような事業なのか、教えていただけますか。 13 ◯松浦交通政策課長 サイクルフェスin東静岡は、各世代の人々に対し、安全で快適な自転車利用を促進し自転車の利用機会の増加を促すため、参加体験型イベントとして開催しました。自転車のルールの周知を図るとともに自転車に乗る楽しさなどを体験できる機会を創出するもので、令和元年度は池田東静岡公園を会場に、11月17日に開催いたしました。 14 ◯島委員 ありがとうございます。  ちなみに、令和元年度の開催内容と参加者からどのような声があったのか、教えていただけますか。 15 ◯松浦交通政策課長 サイクルフェスの開催内容ですが、自転車サポーターの認定を受けた企業、団体参加の下、キックバイクタンデム自転車の試乗体験、自転車キッズ検定、初めての自転車乗り方教室などを開催いたしました。  さらに、オクシズとしずまえのPRを目的にマルシェを開催し、全体で約2,500名の参加がありました。参加者からは、まだ自転車に乗れないので、乗り方教室に参加できてよかった。キックバイク教室に子供が参加し、それをきっかけに乗れるようになった。毎年開催してほしいといった意見が聞かれました。 16 ◯島委員 それでは、併せて、自転車利用計画推進事業自転車サポーター制度についてでありますけれども、これはどのような事業になっているのでしょうか。 17 ◯松浦交通政策課長 静岡市自転車サポーター制度は、市内の企業、団体などを静岡市公認自転車サポーターとして認定し、自転車の利用促進、自転車のルールやマナーの啓発などを行い、官民が連携して自転車の利用環境の向上を図ることを目的としています。昨年度は、自転車利用環境の整備に関するハード部門自転車利用の向上に関するソフト部門自転車利用の促進を図るマインド部門に計25団体を指定し、令和元年度末時点で76団体の自転車サポーターが誕生しています。 18 ◯島委員 ただいま御説明いただいた自転車サポーター制度ですが、令和元年度にはどのような取組を実施されたのか、教えてもらえますか。 19 ◯松浦交通政策課長 昨年度の認定サポーターの主な取組としましては、11月30日にネクスコ中日本地元自転車店が連携し、自転車の駅に認定されましたネオパーサ静岡にて100名を超える参加者を得て、ニューモデルロードバイク試乗会とオクシズサイクリングを開催しました。また、静岡ガス自転車部によるこども自転車教室静岡サイクルイベント実行委員会による太平洋岸自転車道の清掃活動なども行われており、民間主体の利用促進も図られているところでございます。 20 ◯島委員 ありがとうございました。  続きまして、主要施策成果説明書410ページの追手町音羽町線等にぎわい空間創出事業についてであります。令和元年度の工事完了を目指していたというお話でしたけれども、実績値77.2%と事業が遅れた理由について教えていただけますか。 21 ◯鷺坂市街地整備課長 パネルを使って説明させていただきます。  まずは追手町音羽町線等にぎわい空間創出事業の全体概要を御説明させていただきます。  当該事業は、中心市街地商業エリア歴史文化拠点を歩いて楽しい魅力的な道筋となるよう、セノバ前外堀沿いの市道追手町音羽町線において水辺デッキ整備工事道路整備工事などを実施し、また、城代橋から歴史文化施設前までの市道城内1号線の道路整備工事を実施するものです。  令和元年度の実績値が77.2%と事業が遅れた理由についてですが、まず、当該工事箇所が、駿府城跡の埋蔵文化財包蔵地であるため、設計に必要な調査や工事の工法に関し制約がかかりました。このため、水辺デッキ工事では、お堀に堆積した汚泥を掘削する際の制限や、設置する基礎形状の再検討など、文化財保護の観点から関係機関と協議しながら、慎重に工事を進めてまいりました。その結果、水辺デッキ工事の完成が令和2年3月までずれ込み、その後の工事となる道路整備工事などの着手が遅れ、令和元年度の進捗が77.2%となりました。 22 ◯島委員 御説明ありがとうございます。  ちなみに現在の状況と、今後の見通しについて分かれば教えてください。 23 ◯鷺坂市街地整備課長 まずは現在の状況について御説明します。  水辺デッキ前の追手町音羽町線の状況ですけど、昨年12月に駐輪場の上屋2か所の改修工事と1か所の撤去工事、それから、令和2年3月には2か所の水辺デッキが完成しました。さらに、お堀の水辺や石垣を意識し、落ち着いた色合いのモノトーンによる明暗で石畳調を表現した舗装工事などを実施して、今月の9月に無事完成しました。  今後の見通しとして、工事内容の御説明をさせていただきます。城代橋から歴史文化施設建設予定地までの城内1号線の工事を実施します。この工事の特徴は3点ございまして、1点目は、追手町音羽町線と連続した石畳調の舗装としまして、さらに、歴史文化施設の外構との調和を図ります。2点目は、車線数を現況の2車線から1車線としまして、車両交通を対面通行から、北進方向の一方通行にします。これは、歴史文化エリアの車両の交通量を減らすことで、歩行者優先の道路空間を生み出すことが狙いであります。3点目は、車道の車線数を減らしたことから、歴史文化施設側の歩道を現況の2.5メートルから4.5メートルに拡幅します。これによりまして、歴史文化施設の敷地空間を合わせたゆとりある歩行空間を生み出し、巽櫓への視線を誘導しながら、駿府城公園まで歴史を感じながら、歩いて楽しい歩道になることを目指しております。  それと、進捗状況については、9月から工事に着手しまして現在10%の進捗でございます。令和3年3月、今年度末には完成する見込みでございます。現在は、城内中学校前の道路を通行止めにして工事を進めております。沿線の関係者や通行者には大変御迷惑をおかけしておりますが、安全かつ事故のないよう工事を進めてまいります。 24 ◯島委員 ありがとうございました。  続きまして、417ページ、公園整備費についてであります。  公園整備課公共事業費の中に、公園トイレバリアフリー化整備とありますが、この事業概要はどのようなものか、教えていただけますか。 25 ◯鈴木公園整備課長 公園トイレバリアフリー化事業ですけれども、平成18年12月の高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー新法の施行に伴い、既存公園のトイレなどのバリアフリー化整備を行っております。整備内容ですが、障害者や介助者、高齢者などが円滑に利用できるトイレの設置と、公園の入り口からトイレまで車椅子でも円滑に移動できるよう段差のない平たんな園路の整備を行っております。 26 ◯島委員 ありがとうございます。  ただいま、法令に従って、高齢者、障害者等が円滑に使えるようなトイレにということでお話がありましたけれども、現在の進捗状況と今後の整備予定について教えていただけますか。 27 ◯鈴木公園整備課長 進捗状況でございますが、国の基本方針で示されている都市公園のトイレのバリアフリー化の目標値は、令和2年度末までに45%以上となっております。本市における令和元年度末現在のバリアフリー化率は、50.5%と国の目標値を上回っております。本年度におきましても、用宗公園や駿河台公園のトイレのバリアフリー化を進めております。今後も利用者の多い公園から順次トイレ等のバリアフリー化を進め、市民の皆さんが利用しやすい環境を整えてまいりたいと考えております。 28 ◯島委員 ありがとうございます。  続いて、公園用地取得及び施設整備等についてでありますけれども、公園整備費の主要事業に、あさはた緑地整備事業がありますけれども、この事業概要について教えていただけますか。 29 ◯鈴木公園整備課長 パネルを御覧いただきながら、お聞きください。  あさはた緑地の整備事業は、県による巴川総合治水対策事業における多目的遊水地の1つである麻機遊水地の第1工区、これが第1工区になりますけれども、県立こども病院の西側に位置しております。ここに総事業費27億円余りで公園緑地を整備する事業です。  あさはた緑地の全体面積は17.2ヘクタールで、うち平常時は冠水しない陸域につきましては7.8ヘクタール、常時冠水している水域につきましては9.4ヘクタールでございます。陸域には遊具を配した広場やオープンスペースである多目的広場、あるいは農業体験ゾーン、麻機遊水地のビジターセンターとしての機能を有して、なおかつ希少で貴重な自然を紹介展示するセンターハウスなどを整備しているところでございます。  また、水域には、今後、観賞用のハス畑や自然観察路など、自然と触れ合う体験型施設を整備し、市街地に近接し交通アクセスもよい身近な麻機地区に、地域資源を生かした緑地空間として市内外の皆さんに提供してまいります。 30 ◯島委員 ありがとうございます。  ちなみに、成果指標では実績値が63.7%で、目標値の74.8%を下回って達成度Bとなっておりますけれども、全体の事業進捗に遅れはないのか、教えていただけますか。 31 ◯鈴木公園整備課長 令和元年度は麻機遊水地のビジターセンターとしての機能を有するセンターハウス等の建設工事を実施いたしました。先ほど次長の説明にもありましたが、基礎ぐいの高止まりへの対策検討に不測の日時を要して、年度内に完成することができず、繰り越しましたことから、進捗率は目標値に至りませんでした。しかしながら、本年5月末には関連する工事が全て完了しており、本年度に実施する工事などへの影響もなく、あさはた緑地全体の完成予定である令和5年3月に向けまして、予定どおり順調に進捗してございます。 32 ◯宮城委員 主要施策成果説明書の406ページ、407ページの交通対策費の中からお伺いします。  鉄道駅バリアフリー化設備整備費補助事業ですが、これは、1日3,000人以上の利用状況のあるところをやるということですが、この年度にはどのような取組を行っていたのか、教えてください。 33 ◯松浦交通政策課長 鉄道駅のバリアフリー化に関する補助事業についてですが、これは、高齢者、障害者等の移動等の円滑の促進に関する法律に基づきまして、通称バリアフリー法と申しますが、鉄道事業者が実施する事業に対し国と市が支援をしているものでございます。  昨年度の内容につきましては、鉄道駅の利便性及び安全性の向上を図るため、鉄道事業者によるJR由比駅のエレベーター2基、多目的トイレ1か所、音声案内装置5か所の設置や、静岡鉄道の県立美術館前のスロープ設置に関して助成をしております。 34 ◯宮城委員 そうしますと、少しずつ整備していて、これからの高齢化社会のバリアフリー化はとても大切なことだと思いますが、現在76.5%で17駅が対象というので、今、13駅まで来ましたけれども、完成まであとどのぐらいかかるのでしょうか。あと、4駅ですか、教えてください。 35 ◯松浦交通政策課長 委員おっしゃるとおりで、静岡市の中には、特定旅客施設に該当するのが17駅あります。そのうち、JR駅につきましては完了しております。未整備駅は、静鉄の古庄駅、柚木駅、県総合運動場駅、桜橋駅の4か所となっております。鉄道事業者は、今後、実施見込みとしまして、令和6年度中の完成を目指していると聞いております。 36 ◯宮城委員 ありがとうございました。  次ですが、主要施策成果説明書以外でお聞きします。  昨年度以来、総合交通政策特別委員会でも検討していますMaaSについてお伺いいたします。これは、出発地から目的地までへの移動を最適化し、サービスとして提供するという概念であると思いますけれども、昨年度、相乗りタクシーの社会実験をしたということですが、その実験結果を教えてください。 37 ◯松浦交通政策課長 昨年度のMaaSに関する実証実験についてですが、実験参加者として456名の方が登録しまして、実際に4割に当たる179名の方が相乗りタクシーに乗車していただきました。相乗り発生率は26.3%で、参加登録をしたものの利用しなかった方の主な理由は、エリアが限定的であったこと、利用時間が限定的であったこと、他人との相乗りに抵抗があったことを挙げています。  また、利用した方の利用運賃に関する満足度は37.2%でしたが、事前に料金が分かることや、予約、決済の簡便さなどから利用満足度は75.5%、継続利用の意向は77.7%と高い数値を得ています。相乗りへの抵抗感についても85.8%の方が感じておらず、実験エリアや時間を考慮して継続的に検証していくことで、実現性を高めていくことができるものと評価しております。  運行側のタクシー事業者や運転手からは、相乗り運行の採算性やタブレットの操作性などに対し意見があり、様々な視点から改善すべき点を確認することもできました。今後、配車や運行サービスがシステム化されることで、乗降ポイントがデータで確認できるので、効率的な配車サービスにつながることが期待されます。 38 ◯宮城委員 昨年度利用した方たちの満足度が高かった。でも課題も幾つか見つかったというのが今のお話だったと思います。静岡市の問題は中山間地の交通政策、またコロナ禍という新たな課題も発生してきていますけれども、今年度はどのような実験を行う予定ですか。タクシー以外にも何かお考えがあれば教えてください。 39 ◯松浦交通政策課長 今年度の実験内容ですが、委員おっしゃいますように、コロナの影響を考慮しております。当初は昨年度に引き続きまして、AI相乗りタクシーの運行範囲を拡大して、有効性や社会の受容性などを検証する予定でしたが、コロナの影響でAIオンデマンドの運行による移動手段の検討は規模を縮小して行います。  今年度予定の実験項目については主に5点です。1点目は、MaaSを構成する端末交通の確保に向けた、AIオンデマンド交通に関する実験、2点目は、人の運送と併せて物の運送を行う貨客混載の実験、3点目は、自家用車による運転のスコアを計測して事故危険箇所の把握や安全運転への誘導、公共交通への転換を促す実験。4点目は、静岡鉄道の利用状況と混雑予測の見える化に関する実験。5点目は静岡鉄道の主要5駅にサイネージを設置して、混雑状況に応じた値引き額の異なるクーポンの発券による行動変容を検証する実験。実験対象の範囲は、オンデマンド交通、貨客混載、運転のスコアリングは清水区の草薙地区と庵原地区で実施し、鉄道の混雑の可視化と、5点目のダイナミックプライシングについては、静鉄沿線で行います。実施期間は運転のスコアリングのみ10月から1月までの4か月、他の実験は11月と12月の2か月で実施します。 40 ◯宮城委員 ありがとうございました。  次は、主要施策成果説明書409ページです。  恩田原・片山土地区画整理事業についてお伺いします。令和元年度に組合に対して約6億円の補助金を交付していますが、その事業内容はどんなものか、教えてください。 41 ◯藤田新インターチェンジ周辺整備課長 組合に対する6億円の補助の内容ですけれども、まず、6億円の内訳です。国からの交付金が約2億2,000万円。事業内容としましては、区域内の都市計画道路の恩田原片山線の築造工事約300メートル。それから、建物移転と工作物等の移転がございます。市の助成金が合わせまして3億8,000万円。区画道路の整備としまして築造工事が約1,000メートル、それから、上下水道整備工事が870メートル、そのほか建物移転、工作物の移転として、合わせて6億円の補助金を交付しております。 42 ◯宮城委員 工事を進めていますけれども、今後の予定、あと完成はいつぐらいか、分かったら教えてください。 43 ◯藤田新インターチェンジ周辺整備課長 現在、約3割の事業進捗になっていますが、今後のスケジュールとしましては、令和5年度までに区域内の工事、それから移転等を全て完了し、区画整理事業の組合の解散については令和8年度を目標に取り組んでいるところでございます。 44 ◯宮城委員 ありがとうございます。  次は、同じ4)の409、410ページの市街地整備費のうち、静岡市景観計画の改訂についてお伺いします。  まず、景観計画とは、その地域に合ったことだろうと思いますけれども、その計画はどんなものか教えてください。 45 ◯齋藤建築総務課長 静岡市景観計画について御説明させていただきます。  景観計画については、平成16年に景観に関する総合的な法律であります景観法が制定されたことを受けまして、本市において、質の高いまちづくりや良好な景観を求める市民の皆さんの声に応えるため、平成20年に静岡市景観計画を策定しました。  景観計画の内容ですが、市民、事業者、市の協働による良好な景観形成を実現するための景観形成に関する基本的な考え方や方針、基準等を示すものとなっております。 46 ◯宮城委員 ありがとうございます。  今回それを改訂するというのは、先ほどの説明だと、まち並みが変わってきたからというようなお話だったと思いますが、今回改訂する理由と主にどんなことを行ったのか、教えてください。 47 ◯齋藤建築総務課長 最初に、改訂をした理由になりますが、静岡市景観計画の策定から10年余りが経過しまして、その間の社会情勢も大分、変化してきました。本市においても、平成27年に第3次総合計画の策定、それから、平成28年には都市計画マスタープランの改定がなされております。本市が目指すまちづくりの方向性が示されたものだと思っております。それを受けまして、時代に合ったニーズに応えるとともに、それらの上位計画や関連計画と一体となった景観施策を推進するため、景観計画を令和2年2月に改訂いたしました。  続いて、主な改訂点について御説明させていただきます。  主な改訂点は3点ございます。1点目は、先ほどお話ししましたとおり第3次総合計画、それから、都市計画マスタープラン、また、静岡市立地適正化計画等との整合を図ったものです。これまでの景観計画では、市域全体を土地利用の状況に合わせて6つのゾーンに分けて景観誘導を図ってまいりましたが、改訂では新たに都市機能が集約し人々が多く集まる静岡市立地適正化計画の集約化拠点形成区域、具体的には、静岡駅、清水駅、草薙駅、東静岡駅、安倍川駅、駿河区役所周辺の6つのエリアを新たに都市景観促進地区として追加で定めさせていただきました。それぞれの地域の特性に合った景観形成の方針や基準等を定めたところです。このことによって、本市が目指すまちづくりの方向性と整合を図った景観誘導が可能となったと考えております。  2点目は、届出対象行為に、太陽光発電設備を新たに追加しました。これまで、太陽光発電設備は届出の対象ではありませんでしたが、土地に自立した太陽光発電設備、具体的には屋根に乗っているようなものではなく、土地に直接立っている太陽光発電設備になりますが、敷地面積が1,000平方メートルを超える場合に届出の対象といたしました。大規模な太陽光発電設備は、自然や景観への影響が大きく、届出対象とすることで積極的な景観誘導が図れるようになったと考えております。  3点目は特に大規模な建築行為について、事前協議制度を新設しました。これまでも延べ面積が1,000平方メートルを超える大規模な建築行為については、届出の対象でしたが、特に大規模な建築行為については、景観に影響が大きいということもありまして、届出の60日前に事前協議をするということにいたしました。この事前協議の対象の施設ですが、延べ面積が5,000平方メートルを超える建築行為について対象としております。 48 ◯宮城委員 ありがとうございます。  次は、同じ4)の410、411ページの静岡駅南口駅前広場再整備事業についてお伺いします。  これは本会議でも私質問しましたけれども、再整備の在り方検討調査を実施したとなっていますけれども、どのような検討を行ったのか、お聞きします。 49 ◯鷺坂市街地整備課長 パネルを使って御説明させてください。
     初めに、静岡駅南口駅前広場再整備事業の概要から説明させていただきます。静岡駅南口駅前広場は、昭和47年に5,500平方メートルの駅前広場として都市計画決定されており、平成6年度に5,150平方メートルで暫定整備をしております。その後、平成14年の庁議におきまして、駅前広場面積8,000平方メートルで拡張再整備を進めることが決定しました。そして、平成20年代前半から、ホテルセンチュリー静岡前の市道泉町豊原町線、これは都市計画道路ですと静岡下島線になります。この道路整備を用地買収方式により先行して実施する計画で、地権者との協議を進めてきました。しかし、駿河区の玄関口であり、駅前の一等地のため用地費が高額となることや、地権者は駅前での土地活用に対して強い意向を持たれていることから、協議が長期化しておりました。そこで、平成30年度に用地買収方式に加えて、新たな整備手法として、土地区画整理事業や立体都市計画制度などを活用しながら、駅前広場の拡張を行う整備手法の可能性検討調査を実施しました。  御質問の昨年度実施しました在り方検討調査での検討内容ですが、土地区画整理事業を実施した場合の複数の土地配置イメージと官民連携の可能性につきまして、地権者に示し、事業に関する意向調査を実施しました。この意向調査の中で地権者3者と3回ずつ、合計9回の協議を実施しました。 50 ◯宮城委員 今、土地区画整理事業と立体都市計画制度という2つの制度説明がありましたけれども、その具体的な整備手法はどんなことか、教えてください。 51 ◯鷺坂市街地整備課長 現在当課で検討しております土地区画整理事業と立体都市計画制度を組み合わせた整備手法について御説明します。  まず、区画整理を検討しているエリアですが、西側はJR東海静岡支社、東側は市道黒金町石田線、南側は市道泉町豊原町線、北側はJR静岡駅、これらに囲まれた約1万2,000平方メートルを想定しております。現在、このエリアの土地は、静岡市を含めた地権者4者それぞれが不整形な形状で所有しております。そこで、まず、土地区画整理の手法によりまして、市を含めた地権者4者の土地が有効活用しやすいように、敷地の形を整えて再配置することを考えております。しかし、区画整理を実施した場合、市が所有している従前の土地が少ないことなどから、土地区画整理事業のみで駅前広場に必要な面積を確保することは困難であると想定しております。そこで、民間用地に建つ民間の建物内に駅前広場機能を配置する立体都市計画制度を検討しております。この制度は、都市計画法に基づいて道路や駅前広場、公園などの都市施設を必要な範囲で、平面ではなくて空間として立体的に定めるものでございます。  ここで、具体的な事例を挙げて説明します。新横浜駅北口駅前広場は民間所有の土地及び建物において、1、2階部分を立体都市計画区域として指定し、1階部分はタクシーの乗降所、2階部分は広場空間として行政が利活用しております。  また、姫路駅北駅前広場では、同様に1階部分を一般車の乗降所として行政が利活用している事例がございます。  静岡駅南口駅前広場再整備におきましても、同様な手法で民間建物内の一部に乗降所や広場などの都市施設を法的に確保しながら、官民が連携して、よりよい駅前広場の整備が進められるよう検討しております。 52 ◯宮城委員 この次はどういう計画を進めるのか、教えてください。 53 ◯鷺坂市街地整備課長 今年度は、官民連携方策検討調査としまして地権者の意向を基に、実現可能性のある配置計画案を絞り込みながら、立体都市計画制度を適用して、民間の建物内に都市施設を立体配置する際の権利の設定方法などにつきまして検討を進めて、駅前の限られた土地を有効活用できるよう事業手法の検討を進めてまいります。 54 ◯宮城委員 次の質問をします。  同じ4)主要施策成果説明書の426ページの2の民間建築物耐震対策支援事業のうち、木造住宅耐震補強事業とブロック塀等耐震改修事業についてお聞きします。お答えが一緒ならば一緒に答えてくださって結構です。  まず、木造住宅耐震補強事業の達成度がCとなっていますが、この要因は何かということ、ブロック塀も30年度に比べて令和元年度の実績が少なくなっていますが、その理由は何か、教えてください。 55 ◯村上建築指導課長 木造建築物の件数が減った要因について御説明いたします。  昨年度は、消費税の増税や補強計画と補強工事を一体助成するという新制度の理解に時間を要したことなどが、木造住宅の件数が減少した要因ではないかと判断しております。  ブロック塀の減少については、平成30年度は6月に大阪北部地震というのがありまして、そこで小学生とか高齢の方が亡くなられて、危険なブロック塀への意識が市民の皆さんの中で高くなったことが急激に件数を増加させた要因と考えております。昨年度においても、ブロック塀に関しては地域の安全確保モデル事業というのをやっておりまして、モデル地区で危険なブロック塀の実態把握とか、調査をやりまして、相談会を実施することで、29年度以前の100件前後の件数に比べると238件という多くのブロック塀の撤去を実施することができたと判断しております。 56 ◯宮城委員 そうしますと、昨年度の実施件数に対する現在の取組状況はどうか、木造住宅耐震補強事業とブロック塀、それぞれお願いします。 57 ◯村上建築指導課長 今年度の実施状況についてですが、木造建築物については、8月末時点で51件の申請を受けております。これは、このまま進みますと、昨年度並みの件数にはなりますが、6月末から耐震合同説明会というのを実施しておりまして、9月の広報紙にも耐震補強制度の活用について掲載しておりますので、少しは伸びてくるのではないかと思っております。このような取組をして、少しでも多くの木造住宅の耐震化につなげていきたいと思っております。  ブロック塀については、昨年度につきまして、引き続き地域の安全確保モデルというのを実施しております。8月末現在において、ブロック塀の申請件数は126件で、昨年度を大幅に上回るペースで撤去事業を進めておりまして、引き続き、市民の皆様にブロック塀の危険性がないかどうか周知して、この事業につなげていきたいと思っております。 58 ◯望月委員 それでは、私からも少し聞かせてください。  4)の406ページ、407ページであります。  交通政策課長にお伺いいたしますけれども、自主運行バスの関係であります。私の地元も大変お世話になっておりまして、こうした税金を投入して地域の足を確保していただいておりますことに対して、うれしく感謝をしているところであります。運行バスが通ると、たくさん乗っていると、ああ、いいなという形で胸をなで下ろすんですけれども、空で通っていると非常に心が痛むわけであります。そうした地域で力を入れていただいている中で、自分も関係するものですから質問させていただきますけれども、この自主運行バスの利用者、目標値としては4万7,480人、実績値として4万2,319人ということで載っております。それぞれの自主運行バスが主要箇所を走っているわけでありますけれども、それぞれの実績について、前年度と比較しての数字をお聞かせいただけるとありがたいですが。 59 ◯松浦交通政策課長 自主運行バスの年間利用者数4万2,319人のうち、井川自主運行バスは5,215人で前年度比840名の減です。両河内線宍原系統は、利用が9,990人で前年比1,930人の減、両河内線の大平・板井沢・但沼系統は利用者が2万27人で前年比1,336人の減、ゆいばすは利用者が7,087人で前年比1,055人の減となっています。 60 ◯望月委員 ありがとうございます。  こうした交通政策として税金を投入して、この地域の交通利用を確保していただいているわけでありますけれども、コロナ禍であります。そうしたことも影響しているということで、最初の説明にもあったわけであります。今後、この自主運行バスに対して、どのような課題があるのか、どう改善を図っていったらいいのかということを、私も議員として考えるわけでありますけれども、当局としてどのような考えを持っているか、お聞かせいただきたいと思います。 61 ◯松浦交通政策課長 自主運行バスの課題と改善策ですが、各路線での地域のニーズや利用状況に対応した運行内容になっているかが主な課題です。これに対して、利用者の少ない時間帯などの利用状態の分析や地域住民の目的地の変化、地元のニーズをアンケート調査等により把握し、運行事業者や地域住民と連携し、地域の実情に合った効率的かつ効果的な運行ダイヤとなるよう、再編、改善していこうと考えております。 62 ◯望月委員 ありがとうございます。  市役所から遠い遠隔地、特に中山間地等は、私たちの生活の中で、足の確保というのは重要な課題であります。ぜひそうした実情を捉えていただきながら、今後も研究していただきますことをお願いします。  次に、もう1つでありますけれども、住宅政策課にお伺いいたします。4)の428ページであります。特定空家等対策事業であります。私のところには、いろいろ住宅地にあって空き家が放置されたままで困るというような相談が結構あります。そうした中で、静岡市もその対策を行っているわけでありますけれども、この説明書にあるように、特定空家等の対策事業であります、特定空家の認定から、これを代執行するわけでありますけれども、そうした手続の一連の流れを確認させていただきたいと思います。 63 ◯三本松住宅政策課長 ただいまの御質問で、空き家等の対策の流れでございます。今日パネルを御用意しているんですけれども、まず、法律がありまして、空家等対策の推進に関する特別措置法という法律がございますが、説明の中で何度も出てまいりますので特措法と略させていただくことを御了承ください。  まず、空き家対策に関しましては、大きく2つの視点が重要になるということを申し上げておきたいと思います。まず、憲法で保障されている財産権に関わることになるものですから、対応の一つ一つに慎重を期することになるという点でございます。もう1つは、空き家の管理はやはり所有者の責務であるということで、所有者等による改善措置を促進することが重要であるということです。この2つの考え方が極めて重要と考えております。  それでは、図を御覧ください。  まず、管理不全の空き家の把握でございます。御近所の方、自治会の方、町内会の方などからの相談、連絡によりまして、その存在を私どもが認識いたします。よく寄せられる相談は、空き家の敷地から草や木が生い茂り隣地や道路にはみ出しているというものや建物のといや屋根材の一部が台風のときに飛んできてしまいそうで不安だというような内容のものが多いという印象を持ってございます。それを受けまして私どもも現地調査を行いまして、この現地調査によって状況を把握するところでございます。  そして、その次の段階が、所有者等の調査、法に許されているものに関しては、こちらで所有者の調査を行いまして、それが済みますと、所有者等に対して情報の提供、助言を行ってまいります。こちらですけれども、特に県外の方、空き家から離れたところにお住まいの方は御存じないということがございます。なので、所有している家屋の管理状況について、近隣の方から相談が寄せられているという現実をお伝えすることが極めて重要だと考えております。  この段階までに空き家をしっかり管理してくだされば、何の問題もないんですけれども、中にはそうはいかないというものもございます。そのまま放置すれば、倒壊等著しく保安上危険となるおそれがある状態、またはそのまま放置すれば、著しく衛生上有害となるおそれがある状態に陥った空き家に対しては、静岡市に空家等対策庁内検討会がございまして、こちらのほうに案として提出をいたしまして、協議を経て、特定空家として認定されていくわけでございます。  基準については、国交省のガイドラインがございます。この基準に準拠しつつ、私どもでは市独自の判定基準を設けております。それらに基づいて関係課が協議をすると御理解ください。ちなみにこの判定基準なんですけれども、これを明らかにしてしまうと、ここまでは放置してもいいやと思われてしまうといけないので、非公開にさせていただいています。  こうして特定空家になったということになりますと、先ほどの特措法第14条が適用されまして、その対応は、これまでの情報提供みたいな流れから、措置というような性格を持ったものに変わりまして、段階を追って進んでまいります。もちろんこの段階を進むに当たっては、先ほどの財産権のことがあります。慎重を期するということで、それなりに所有者の状況、措置の内容を行うのに必要な期間に配慮していくものですから、段階ごとに時間というものはかなりかかっていきます。この助言、指導という段階、特定空家になる前にも助言、指導という言葉は出てまいります。しかし、ここではより詳細、具体的な内容を相手にお伝えして、ここが問題なんだということをお伝えします。言い方としては、ちょっと強い言い方に変わってまいります。  続いて、勧告でございます。これも特措法の第14条第2項に基づくんですが、この勧告を受けても、所有者が固定資産税の賦課期日の1月1日までに改善措置を取らないと、地方税法に基づきまして、その特定空家が建っている地面、住宅用地の場合、固定資産税が軽減される特例措置の対象から除外されてしまいます。地方税法でございます。これがよく言われる税金が6倍になるという状態でございます。軽減措置で6分の1になっていたものが、6分の6になるのでそう言われるわけですけれども、これは具体的な経済的なマイナスを土地所有者にもたらすものといえますので、勧告に当たっては、静岡市空家等対策審議会、この審議会は弁護士さん、司法書士さん、建築士等のいわゆる識者の方5名によって構成されている本市の諮問機関でございますが、こちらに妥当性を諮った上で実施するという流れでございます。もちろん、略式代執行に関しましてもお諮りするところでございます。  この勧告でも改善されないと命令を発するんですけれども、これに関しては、まだ私どもには事案がございません。勧告は昨年度2件ございました。また、命令をしても改善されなければ、特措法第14条第9項による行政代執行を行うこととなりますが、こちらも今はまだ事案がございません。  一方で、こちらの過失がなくてその措置を命ぜられるべき者を確知することができないときの流れでございます。この流れでは、要するに手を尽くしても所有者等が全く見つからないというような場合の特定空家は、助言、指導するにも勧告するにも相手がおりません。そういうことで、いずれ、時期はあるんですけれども、第14条第10項に規定されている略式代執行に踏み切ることになります。  しかしながら、先ほど申し上げましたように、所有者等による対応が第一義ということでございますので、簡単に調査をあきらめることなく、私どもも努力して、それでも所有者等が見つからなくて、いよいよ致し方なしということになった場合でも、公告等には十分な時間をかけて、略式代執行に取りかかっていくということでございます。一貫して所有者等が責任を果たすべきだという整理がなされていることを、御理解いただけたと思います。説明長くなって申し訳ありませんでした。 64 ◯望月委員 ありがとうございます。  この評価はC判定になっているわけであります。目標として3件ということであって、2件の実績値でありますけれども、今の説明を聞いて、何となく分かってきたわけでありますけれども、Cとなった理由を教えてください。 65 ◯三本松住宅政策課長 3件に届かなかった理由ということでの御質問でございます。  私ども、目標人数の設定に当たりまして、予算をいただいたのは、略式代執行による除却の1件と所有者等による除却2件の計3件でございます。実績一覧にある2件は、いずれも所有者等による除却がなされたものでございますが、予算をいただいた略式代執行による除却につきましては、予算確定時には相続人が判明していなかったものが、その後明らかになりまして、実際に相続がされるという流れができましたので、代執行を中止いたしました。これにより実績が2件にとどまりまして、3分の2の達成ということで、C評価ということでございます。  なお、その略式代執行しようとした1件に関しましては、このコロナ問題もある中で、所有者の方の努力もあって、今年の8月に所有者による除却が終わりましたことを申し添えさせていただきたいと思います。 66 ◯池邨委員 それでは、主要施策成果説明書の406ページの交通政策課のバス利用促進等総合対策事業費についてお伺いいたします。  昨年度の成果についてお伺いするわけですけれども、事業概要の中に、地域公共交通改善支援事業とありますけれども、まず、地域公共交通改善支援事業とはどのような事業なのか、お伺いいたします。 67 ◯松浦交通政策課長 地域公共交通改善支援事業は、バス路線を効率的、効果的な運行形態に再編するため、地域の特性を踏まえた運行形態の構築や持続可能な地元組織の体制確保など、バスの運行について、課題等を持っている地域住民に対し助言や技術的支援を行うものでございます。 68 ◯池邨委員 助言等ということですけれども、昨年度の実績として、実際どのような助言、技術的な支援もあると思うんですが、どのような改善が行われたのか、支援が行われたのか、具体的な内容があれば、お伺いいたします。 69 ◯松浦交通政策課長 具体的な取組についてでございますが、現在、地域住民やバス事業者と意見交換をしながら改善に向けて検討を進めているところでございます。  具体な検討を行った箇所としましては、安倍地区、これはジャストラインの安倍線になりますが、利用実態を基に地域交通結節点を起点とするオンデマンド運行や自家用有償運送など、地域の実情に合わせた運行形態を検討した結果、バス事業者であるしずてつジャストラインとの協議を経て、交通結節点の候補地を選定したところでございます。  2つ目、両河内地区の両河内線になりますが、平成30年4月から、運行の効率化を図るために、地元NPOによる市町村運営有償運送にて運行しています。このため、運行形態変更後の利用状況や運行状況を整理、分析し、運行内容に対する効果の検証を行い、地元NPOと協議を経て運行内容の変更を行いました。  3路線目、蒲原地区では、地元組織を立ち上げ、新規バス路線の運行に向けた取組が進められています。関係する団体や関係者と地区内の公共交通に関する将来の在り方を検討した結果、地元での自家用有償運行を行うという方向性が決まったところでございます。 70 ◯池邨委員 この事業を進めることで、地域の方のバスの利便性は向上しているという理解でよろしいですか。 71 ◯松浦交通政策課長 この事業の利便性の向上についての寄与の度合いなんですが、まだ検討段階ということもありまして、具体的に利便性の向上に直接つながったものではありません。しかしながら、今後のバスの効率化等を図りながら、運行形態の変更等を行うために、地域住民の方と協議をしながらニーズに合った運行形態に変更していく予定でございます。 72 ◯池邨委員 次の質問に入ります。  同じく406、407ページですが、バス路線維持費補助金についてです。コロナ禍によってバスが大分減便されていると感じるんですけれども、市としては、バスの数が減っていること自体は把握されていると思うんですが、その点と、もう1つ、バスが減便されたけれども、コロナ禍が落ち着いたら増便されると理解していいのかどうか、そこら辺分かれば教えてください。 73 ◯松浦交通政策課長 まず、バスの減便状況の把握についてですが、バス事業者からは、具体的な減便数を示されるものではありません。ダイヤの改正について報告を受けています。具体的には、4月下旬から土曜ダイヤを日祝日ダイヤに変更し、平日の最終便を運休しています。5月上旬には、平日ダイヤを土・日祝日ダイヤに改正し、合わせて減便は2回行われています。その後は、利用者の回復状況に合わせて、8月末までに計6回特別ダイヤを編成し、増便しています。  今後の増便についてですが、バス事業者からは、今後も利用者の回復状況に合わせてダイヤ改正を行っていくと聞いております。 74 ◯池邨委員 今の話は、今年度の話だと思うけれども、それじゃ昨年度は減便はされていない、ダイヤ改正はなかったという理解でいいんですか。 75 ◯松浦交通政策課長 コロナの影響での減便というものは聞いておりません。 76 ◯池邨委員 それでは、次の質問に入ります。  4)の414ページ。新インターチェンジ周辺整備についてですけれども、スマートインターチェンジができて、周辺の混雑具合というのが徐々に出てきているわけですけれども、あそこの利用台数等を把握されていると思うんですけれども、交通量の調査の内容があれば、お聞きしたいと思います。 77 ◯藤田新インターチェンジ周辺整備課長 昨年9月14日に日本平久能山スマートインターチェンジが開通しまして、その後2か月経過した11月26日に、区域全体の交通量の調査を実施しております。その時点で、インターチェンジの利用者が約8,000台、インターチェンジに入る車が約3,600台、出てくる車が約4,400台ということで把握しております。 78 ◯池邨委員 台数が増えていると思うんですけど、周辺道路の混雑具合をどのように考えているかということと、今後の対応について、どのように進めようとされているのか、お伺いしたいと思います。 79 ◯藤田新インターチェンジ周辺整備課長 周辺の混雑ですけれど、インターチェンジの供用、それから、下大谷線等の一部の道路の供用により交通量が増えまして、朝夕のピーク時においては、主要な交差点で混雑が発生しているということは把握しております。  この混雑に対しては、今後、道路部局の方で施工しております下大谷線の整備、それからインターの取付けになっています広野大谷線の整備を促進していく必要があると考えております。それと合わせまして、交差点における信号の制御とか、時差式右折信号について警察と協議しながら進めていきたいと思っております。 80 ◯池邨委員 次の質問にいきます。  417ページの公園整備課で、管理瑕疵による人身事故の件数が示されております。ゼロ件ということで実績が上げられておりますけれども、この人身事故というのは、過去どのようなものがあったのか、お伺いしたいと思います。 81 ◯鈴木公園整備課長 表の実績値の欄にございますとおり、平成28年度から30年度の3年間にそれぞれ1件ずつ発生しております。30年度には駿府城公園のカリヨン前の芝生広場で若い男性がボール蹴りをして、走り回っていた際に、蓋が破損した散水栓ボックスにつまずいて転倒、左膝に裂傷を負った事故が発生いたしました。平成28年度、29年度の事故は、いずれも小学生男児がブランコなどの遊具の部材の破損、摩耗に起因する、不具合により刺し傷、打撲を負ったものでございます。 82 ◯池邨委員 公園の施設そのものは年々老朽化してきているわけで、管理の仕方としては、管理レベルを上げていかないといけないだろうという理解はしています。そうした中で、直接の議案の内容かどうか分からないですけれども、ゼロ件なのに達成度がAという評価をされた理由が私は理解しにくいところがあるんですけれども、なぜAとされたのか、その理由を教えてください。 83 ◯鈴木公園整備課長 ここの達成度につきましては、管理瑕疵による人身事故がゼロ件という、言わば最も高い目標を設定しました。これが達成できたかどうかという、二者択一のような判定になりまして、ゼロ件ということで期待どおりのAになったということでございます。今後は事故の予防や連続無事故期間の継続などの面で、期待を上回るような状況が認められれば、S判定とすることができるよう成果指標の見直しをしてまいりたいと考えております。 84 ◯後藤委員長 この際休憩いたします。                 午前11時57分休憩      ──────────────────────────────                 午後1時再開 85 ◯後藤委員長 それでは、委員会を再開いたします。  質疑はありませんか。 86 ◯池邨委員 それでは、引き続き質問させていただきます。  主要施策成果説明書の424ページ、住宅政策課で行われている特定優良賃貸住宅子育て支援事業費についてです。  これも達成度Bとなっているんですけれども、本来の事業目的は条件に合った子育て世代に、しっかりと住宅を提供して安心して生活していただけるための施策というふうに理解しておりますけれども、この事業の利用世帯数を成果指標に上げているのがなかなか分からないのですけど、成果指標に上げている理由は何なのか、教えていただければと思います。 87 ◯三本松住宅政策課長 利用世帯数を成果指標に上げている理由でございます。特定優良賃貸住宅は、中堅所得者層向けの子育て支援事業でございまして、良質な住環境で子育てをすることができる住居の提供を目的としております。先ほど委員から御案内のあったとおりでございます。利用世帯数を成果指標に上げている理由としましては、子育て世帯への住居を提供する目的からも、利用世帯数が最も分かりやすい指標と考えたものでございます。 88 ◯池邨委員 そうしたときに、それじゃ、成果指標というので評価しなければいけないわけですけれども、毎年世帯数が減っているというのは、これはどのような理由からなのか、教えていただければと思います。 89 ◯三本松住宅政策課長 利用世帯数の減少についての御質問でございます。この事業は、建っている建物ごと、建設から20年を管理期間として満了を迎えるというものでございます。そのため、順次、管理戸数そのものが減少していることや、築年数、一般的に15年以上経過した住居への入居希望者が少ないことが、私どもが考える理由でございます。 90 ◯池邨委員 入居希望者数が少ないというのは、それは住宅事情なのか、あるいはそういう世帯が減っているという理解なのか、これはどっちか分かれば教えていただきたい。 91 ◯三本松住宅政策課長 減っている理由でございますが、今、2つお示しいただいたんですけれども、子育て世帯が減っているのか増えているのかについては、今、私ども資料を持ち合わせていませんけれども、不動産屋さんのホームページとかを見ますと、探すんだったら築10年未満みたいな言葉が出ているのを私どもも見ております。なので、一般的な市場での認識という点で、築年数が多いのは不利に働くということで考えております。 92 ◯池邨委員 ということは、市が持っている住宅がだんだん老朽化して、人気がなくなって入らないと。一方で、子育て支援になるかどうかというのは、ちょっと疑問なんですけど、そういった意味で、この事業そのものを見直しする必要があると考えておられるのか、そこら辺はどうなんですか。 93 ◯三本松住宅政策課長 事業内容の見直しをお答えする前に、この特定優良賃貸住宅子育て支援事業ですが、これは市が所有する住宅ではありません。市と国で、民間が住宅建設するときに補助するという性格のものです。さらに、そこに入居された小学6年生までのお子さんがいる子育て世帯について、市から家賃を補助するというような性格を持ってございます。  その上で事業内容の見直しでございますけれども、事業の目的でもありました良質な環境で子育てをすることができる住居の提供から、一歩進めるべきだと考えております。一番新しいところで平成17年4月1日にスタートした建物がございますけれども、今後、私どもとしては、子育て世帯の定住促進につながるような事業にシフトいたしまして、現在、行っております子育て世帯への宅地提供事業などと合わせて組み上げていく必要があると、子育て世帯の定住につながるという視点から事業を組み上げる必要があると認識しているところでございます。 94 ◯池邨委員 意見は後にさせていただきます。  続いて、4)の426ページの公共建築物耐震対策事業についてですけれども、令和元年度は5棟を耐震化したとありますけれども、具体的にどのような公共建築物が耐震化されたのか、お伺いいたします。 95 ◯齋藤建築総務課長 令和元年度に耐震化された公共建築物についての御質問ですが、最初に本市の公共建築物の耐震対策について御説明させていただきます。本市の公共建築物の耐震対策については、静岡市公共建築物耐震対策推進計画に基づいて進めているところです。対象とする施設については、居室を有している200平米以上の建物としております。  内容については、建物耐震性能をランクI、これは耐震性がよい、優れているという区分と、ランクII、やや耐震性能が劣るという区分、それから、ランクIII、耐震性能が劣るという分類をしまして、最終的には、全ての建物をランクI、優れているものというところに持っていくということを目標としております。また、耐震化の完了については、耐震補強工事の完了、建物の使用の停止、それから解体、この3つをもって耐震対策の完了と捉えております。  それでは、令和元年度の耐震化が済んだ施設について御説明させていただきます。まず、耐震補強工事が完了したものとしまして、辻生涯学習交流館、それから賤機中小学校の校舎の2棟となっております。それから、使用停止となったものが、興津南こども園、それから、清水南部浄化センター汚泥処理棟の2棟、それから、解体されたものが、大川小中学校教職員住宅の1棟で、合わせて5棟となっております。 96 ◯池邨委員 そうしたときに、残りまだ5.7%の建物があるということですけれども、その内容と残りの建物の耐震化が完了するのはいつ頃をめどとしているのか、お伺いいたします。 97 ◯齋藤建築総務課長 耐震化が済んでいない建物とその完了時期という御質問にお答えします。  令和2年4月1日現在の対象施設、一般公共施設と学校施設というふうに区分していますが、合わせて1,183棟になっております。これは、耐震化率94.3%ということで公表させていただいております。この内の一般公共施設731棟についてですが、耐震対策が必要な施設は生涯学習交流館の5館、それから、こども園の6園を含む22棟となっております。学校施設については、452棟中、残りは校舎になりますが、45棟残っております。また、この45棟については、先ほど話をしました耐震性能でいきますと、耐震性能ランクIIというところになっております。こちらは、耐震性能がやや劣るということになっていまして、全国的な基準でいきますと、Is値0.6というところが基準になります。しかし、この学校施設につきましては、耐震性能IIではありますが、別の文科省基準の耐震性能がありまして、そちらのIs値0.7を満足している建物となっております。  それから、耐震化完了の時期についてですが、一般施設においては、まず耐震性能ランクIII、これは耐震性が劣るという施設になりますが、こちらについては、令和4年度末までに完了。それから、防災拠点の耐震性能のランクII、やや劣るという施設については、令和6年度末までに。それから、それ以外の耐震性能ランクII、耐震性能がやや劣るという建物については、令和8年度末までに完了する計画となっております。  学校施設の完了年度につきましては、現在定めておりませんが、こちらについては、平成28年4月に発生しました熊本地震を受けまして、文部科学省から熊本地震の被害を踏まえた学校施設の整備についてという緊急提言が出されております。この中においては、熊本地震では、最大震度7の地震が2回発生したが、耐震化が完了していた学校施設では、倒壊、崩壊に至る大きな被害もなく、現行の学校耐震化の効果によるものであった。構造体の耐震化については、現行の方針に従い、今後も引き続き推進すべきであると示されております。これは、学校の校舎が特殊な形態の校舎は別ですが、全国的にほぼ同一の形態であること、それから、一般施設に比べて四角く整った形の建物で、階数としては3階、4階でほぼ同一と捉えております。耐震化が完了していない学校施設については、現在、耐震性能は全てランクIIとなっておりまして、なおかつ文部科学省の基準を満たしている状況にあります。それを踏まえますと、大地震に対して、倒壊、崩壊に至る大きな被害は出ないものと想定しております。
     学校施設においては、現在、小中一貫や統廃合の動き等もある中で、今後の計画については、未確定な部分が多く、またアセットの観点や老朽化した校舎の大規模改修や建て替えなどを実施しなければいけない状況にあると聞いております。しかしながら、子供たちの安全・安心また地域の防災機能の確保が重要であることから、大規模改修工事の際には、同時に耐震対策も行い、耐震性能ランクIへ改修するという対応をしているところであります。  当課としましては、今後も関係各課と連携し、早期に耐震改修がされるよう促していきたいと考えております。 98 ◯池邨委員 1点だけ確認しますけど、静岡市としては、公共施設は全部ランクIにするという考え方でよろしいですよねという確認だけです。 99 ◯齋藤建築総務課長 委員御指摘のとおり、最終的には、ランクIにもっていくことを目標としております。 100 ◯池邨委員 それでは、次に、事務事業総点検表3)の資料に移っていただいて、291ページの事業ナンバーが1211、長沼の渋滞解消の事業ですけれども、鉄道立体化に向けた調査、検討が行われているということなんですが、昨年度の鉄道立体化の空間等の検討結果について、概要をお伺いしたいと思います。 101 ◯安本都市計画課長 昨年度の検討の結果、どのような検討をしたのかという質問にお答えさせていただきます。  まず、谷津山周辺地区ですけども、谷津山を挟んで、渋滞している長沼周辺になります。この谷津山で、いわゆる南北交通の分断、それから、都市計画道路の下大谷線、これは通称流通センター通りと言っているところですけれども、この流通センター通りに長沼の交差点があります。その上には、静岡鉄道の長沼第7踏切がございます。これらの要因により、慢性的な交通渋滞が発生しているという状況でございます。  この対策として、まずは谷津山を南北のトンネルで抜けさせて、南北を結ぶ新たな道路整備をやったらどうか。それから、それについては、いわゆる鉄道立体化、ここもそうですけれども、こういう立体化ということも考えられます。この立体化による踏切の除却の検討をしているというのが、事業の内容でございます。  それから、昨年ですけれども、まずは、南北を結ぶ新たな道路につきましては、この東静岡大橋付近からトンネルを造って北街道に行く、まずこの南北道路の路線を想定しまして、この鉄道の立体化に必要な東静岡大橋の付近から、下大谷線、通称流通センター通りまでを一連に上げてしまう、立体化するケース。それから、ここの部分、ここの部分ということで、部分的に立体化をしようというケース、それから、流通センター通りだけを部分的に上げてしまおうというケースについて、複数のパターンを想定しまして、その整備効果について、いろいろ検討していたという内容でございます。  検討の結果でございますけども、いわゆる谷津山南北道路の周辺の整備と、それから、全部上げてしまおうというところにつきましては、もちろん整備効果は上がるものの、全体で事業費が約250億円を上回ってしまうような、かなりの高額な費用がかかることが判明しました。一方で、部分的に下大谷線を上げるということになりますと、金額は少なくて済むものの、いわゆる踏切は解消されますけれども、そもそも国道1号のところの平面交差の渋滞の部分の抜本的な解消には至らないということが判明したものでございます。元年度はこんな検討をしているところでございます。 102 ◯池邨委員 多額の費用がかかるということですけれども、そこで、鉄道立体化の効果と、実現の可能性について、検討の中で、意見が出たと思うんですけれども、効果とその実現性、可能性についてお伺いしたいと思います。 103 ◯安本都市計画課長 効果といたしましては、直接的な効果、それから、間接的な効果の2種類があると思っております。まず、直接的な効果としましては、南北軸の整備の立体化に伴う踏切除却により交通渋滞が解消するということで、移動時間の短縮や交通事故の減少といったことが期待できると考えてございます。それから、もう一方で、間接的な効果につきましては、いわゆる南北の市街地の分断の解消、それから、新たに生み出される高架下の空間の活用もあるかもしれません。それから、鉄道に伴う効果として、いわゆる結節点機能の強化、例えば駅前広場ができたり、バスの乗降所ができたり、そういった部分的な、いわゆる間接的な効果、そういったものも期待できるのではないかと考えてございます。  それから、実現の可能性でございます。これにつきましては、国道1号の長沼交差点、それから、長沼大橋、これに付随する長沼第7踏切、これらの一連の渋滞解消が必要不可欠となってございます。これにつきましては、現在、建設局が中心となって、国道管理者である国土交通省とともに検討が進められてございます。このため、こうした検討の状況を踏まえて、鉄道立体化、それから、南北を結ぶ新たな道路整備について、必要性、効果検証、再度精査をいたしまして、関連部局、それから関連事業との整合を図りながら進めていきたいと考えているところでございます。 104 ◯池邨委員 最後の質問になります。同じく事務事業総点検表3)の293ページの自転車利用の関係についてですけど、正誤表が配られて、それを見たわけですが、事業ナンバー1218の自転車等駐車場管理経費のところです。この中で、調査事業が行われていて、放置自転車の調査が行われて、その結果が雨のため参考値として示されています。私はちょっとよく理解できないんですけれども、そもそも調査そのものが雨だったからこれで終わっているというのは理解できないですが、何で晴れた日に調査ができなかったのか、そこら辺をお伺いしたいと思います。 105 ◯松浦交通政策課長 今回の実態調査につきましては、雨の中での調査ということで参考値として結果を記載させていただきました。その中で、判定をするに当たりまして、どのような判定をするべきかということで、かなり迷ったところから、今回、正誤表という形で配布させていただくことになったことについて、ここでおわびしたいと思います。申し訳ございませんでした。  判定につきましては、実際、雨の日にわざわざやったところなんですが、調査の日としては、11月22日と予備日として26日ということで設定させていただきました。この調査につきましては、調査員を40名確保して、先ほど言いました296か所の放置自転車の台数を一斉に数えていくという中で、その人数を2日間拘束するという中で、2日目の予備日にはどうしてもやらざるを得なかったということで、なかなか仕切り直しができなかったという中で、調査はさせていただきました。 106 ◯池邨委員 やらざるを得なかったというのは、調査日がそこしかなかったから市としてはやったと。だけれども、その結果は、この事業を評価するときの値はあくまで参考値ということなんですか。 107 ◯松浦交通政策課長 評価につきましては、ルールに基づきまして、102%以上のものについてはSという形になりますので、客観的なものとして評価はSとさせていただいております。しかし、この放置自転車の台数を検証するに当たっては、1日だけの調査日をもって成果を表す、評価するのではなくて、先ほども島委員から質問があったように、年間を通して実際にどのくらいの放置自転車が撤去されたのかとか、1日の成果ではなくて、年間を通してどのような成果になるのかということを補足的にすることによって、この放置自転車対策の成果を表せるような形で考えていきたいと思います。 108 ◯池邨委員 何をおっしゃっているのか俺理解できないんだけど、この調査の目的は何なんですか、調査を委託した目的は何ですか。 109 ◯松浦交通政策課長 目的は、調査日に放置自転車が何台あるかを調査することです。 110 ◯池邨委員 そうしたら、その日が雨であろうとなんであろうと調査した目的は達成できているという理解でいいわけですね。 111 ◯松浦交通政策課長 雨の日の結果として数値は得ることができたと認識しています。 112 ◯池邨委員 そうしたら、ここの参考値というのはどういう理由なんですか。 113 ◯松浦交通政策課長 目標値として設定した数値が、この自転車に関する計画、以前のものは自転車利用計画、今年の3月に改定して現在は自転車活用推進計画になっていますが、その中で、令和16年に放置自転車がゼロ、その元となる数字は、平成25年の台数から20年かけてゼロにもっていきましょうという目標値を立てています。その中で、そのときの現状値は晴れの日の数字だったので、そこについては、晴れの状況の中の数値が記載されています。 114 ◯池邨委員 ということは、晴れの日の数値を、本来実績としてここに入れるべきじゃないですか。 115 ◯松浦交通政策課長 同じ条件で調査するのが正しいことだとは思いますが、予備日も設定していたものの、人数の確保も非常に難しいこともありまして、昨年度につきましては、雨の日に実行させていただきました。 116 ◯後藤委員長 ほかにないようですので、質疑を終わります。  次に、要望・意見、討論に移ります。  冒頭で述べましたように、認定第1号中所管分は明日も審査がありますので、本日は、要望・意見にとどめていただき、討論と採決は明日行います。  要望・意見、討論はありませんか。 117 ◯島委員 自民党です。  本日の決算審査につきまして、認定第1号を除いた認定第3号ほか1件について、いずれも賛成いたします。  続いて、意見・要望です。  北街道線魅力空間創出事業についてであります。  北街道周辺は、セノバをはじめ、多くの人気のある店舗が立ち並ぶエリアであります。駿府城公園や市民文化会館、中央体育館の入り口であり、交通量、人通りの多い大変重要な路線であります。静岡市民だけでなく、我が市を訪れた方が目にする機会の大変多い場所です。説明でもあったように、歩いて楽しいまちにしていただき、また来たいと思えるような、静岡市の顔となるような事業にしていただきたいと思います。  次に、放置自転車をなくす経費についてであります。昼夜を問わず放置自転車は、車や歩行者の通行の妨げとなるばかりでなく、交通事故にもつながるおそれがございます。我々の耳にも、市民から違法に置かれた自転車が邪魔なので、何とかしてほしいという声が届いております。特に、夜間に青葉通りなどに自転車やバイクが違法に放置してあるのは大変みっともない。強制的に有料駐輪場に移動して、駐車料金を支払ってもらうなど、ルールを守らない場合には毅然とした対応をしていただき、中心市街地の風紀の改善につなげていただきたいと思います。また、キャッシュレス決済や年間パスの利用などを推進し、市営駐輪場を積極的に使っていただくよう、他市の取組なども参考に新たな仕組みを検討していただければと思います。  次に、自主運行バスについてであります。  自主運行バスは、中山間地や交通弱者にとって大変重要な生活の足となっています。コロナ禍において、公共交通の利用者が減少しておりますけれども、人の生活の根幹をなす移動支援は、市民が安心・安全、快適に暮らし続けていくために、極めて重要な取組であります。引き続き公共交通の持続性や利便性向上に向けて、力を入れていただきたいと思います。  また、そもそも民間事業者が採算が合わずに撤退を余儀なくされた地域でありますので、最近はやりのウーバーイーツや宅食など、人だけでなく物の輸送や商品の販売、他業種との連携など、あらゆる手法を検討し持続可能な自主運行バスの継続運用を模索していただきたいと思います。  次に、鉄道駅バリアフリー化設備整備費補助事業についてであります。  実は、先日私、足をけがした際に、スロープやエレベーターなどが整備されたバリアフリー施設のありがたみをしみじみと感じました。障害者や歩行の困難な方に限らず、高齢化率が上昇している我が市にとって、フレイル予防のためにも社会参加が重要だと言われております。老若男女問わず誰もが使いやすい鉄道駅バリアフリー化を進めることで、子供からお年寄りまでが住みやすい静岡市になると思いますので、力を入れて進めていただきたいと思います。  次に、自転車利用計画推進事業についてであります。  イベントへの参加者、団体が多いというのは大変すばらしいと思います。サイクルフェスなどのイベントを通じて、参加者からの声も同時に集めていただき、どうしたら、世界水準の自転車都市になるのか、静岡市の道路をどうしていくのがベストなのか、検討を進めていただきたいと思います。  私もロードバイクの愛用者でありますが、サイクリストから、矢羽根があることで逆に走行が危険になってしまっている場所があるといった御意見をいただくことがあります。先日の静岡気分10月号にも掲載されておりましたけれども、自転車のスマホスタンプラリーなどは、市内を楽しくサイクリングしていただくのに大変よい企画だと思っております。どこが走りやすかったか、どこが走りにくかったかなど、参加者の御意見や感想をスマホなどで募集し、少しずつ改善を図っていただきたいと思います。  また、日本平パークウェイなど、普段は自転車で走ることができない道を特別に開放して走行できるイベントなど、サイクリストの視点に立った企画も検討していただくことで、世界水準の自転車都市に近づくのではないかと思っております。  次に、MaaSについてであります。  出発地から目的地への移動を最適化し、サービスとして提供するというMaaSでありますけれども、静岡型として、人口減少や中山間地の交通政策、またコロナ禍という新たな課題も発生しております。しっかり検討と検証を重ねて、新たな交通手段となるように期待をしております。  相乗りタクシーの社会実験は私も参加させていただきましたが、大変よいサービスだと思いました。運転手さんは作業が増えて大変そうだなと感じましたけれども、端末が改善され、相乗りが当たり前の状況になって、さらに安くタクシーが利用できるようになれば、利用者にとっては大変メリットがある事業だと思います。MaaS導入に向けては、新たな試みであり課題も多いかと思いますけれども、積極的に推進をして、スピード感を持って進めていただきたいと思います。  次に、追手町音羽町線等にぎわい空間創出事業についてであります。  北街道線魅力空間創出でも要望させていただきましたけれども、追手町音羽町線もセノバ前の一等地であり、歴史文化施設へつながる静岡市の顔となる大変重要な場所であります。民間事業者の誘致も含め、多くの人が集まるにぎわい空間づくりとなるよう進めていただきたいと思います。  次に、静岡駅南口駅前広場再整備事業についてであります。  様々な手法や制度などからも検討を重ねていることが分かりました。民間を巻き込んだ事業のため、多方面にわたる御苦労があるとは思いますが、未来の南口広場がにぎわいにあふれ、政令市にふさわしく変わっていくことを期待しております。本会議でも、宮城委員が質問をさせていただきましたが、現在、葵区や清水区ばかりの大型事業がめじろ押しです。ぜひ駿河区の大型目玉事業として、どきどきわくわくするような政令市静岡市の南口となるよう、力強く進めていただきたいと強く要望をいたします。  次に、公園整備事業についてであります。  家族連れや女性に対して、どんな公園に行きたいかと話を聞いたところ、きれいなトイレがある公園だという声が大変多いです。汚いトイレを使うくらいなら我慢すると言われております。現在、トイレが和式から洋式に改修が進められておりますけれども、建物は古いままで、便器はきれいだけど、建物の中に入りたくないという声も聞かれます。建て替えまでする必要はございませんが、リフォームやリノベーションをして、使いたいと思っていただけるようなトイレにしていただきたいと思います。それだけでも公園の利用率は大きく増加すると考えております。また、草ぼうぼうになっている公園が大変多いです。利用者が少なく、草が生えやすいという状況もあるかとは思いますけれども、草が伸びっぱなしでは余計に利用したくありません。塩化ナトリウムや竹チップなどを敷いて、防草や除草をするとか土壌改良を行うなどして、利用しやすく人が集まる公園となるように進めていただければと思います。  次に、あさはた緑地整備事業についてであります。  大変素敵なビジターセンターが完成したということで、地元の方や利用者も喜んでいただけるのではないかと思っております。市内で自然に親しみながら、楽しんで家族で気軽に行ける場所というのはあまり多くないと思いますけれども、自然体験学習や課外活動など多くの方に利用していただけるような仕組みを今後つくっていただければと思います。  次に、木造住宅耐震補強事業であります。  家と壁というハード面をしっかり強固なものにしてくことが、普段の暮らしや災害時に市民の命を守ることにつながると思います。ブロック塀については、目標件数を達成しているということで大変素晴らしいと思いますけれども、直近3か年の実績と合わせると713件となります。そもそも対象となる箇所が何件くらいあって、何%くらいの進捗率なのか、何年かけて全ての改修を終わらせるのかなど、目標値を明確にして、少しでも早く対象物100%の補強改修事業を完了するように、要望をさせていただきます。  また、建設局の地籍調査業務では、災害発生の可能性の高い区域があるとのことで説明を受けております。また、昨年の総務委員会でも、危機管理総室が実施している感震ブレーカー設置費助成事業では、震災後の火災発生や延焼の可能性が大きい地域にターゲットをしぼって、広報、設置をしていくと言われておりました。他局でも同じような防災に関わる事業を進めておりますので、ぜひ局間で連携して市民の安心・安全を守っていただきたいと思います。  最後に、特定空家等対策事業についてであります。  私のところにも何件か連絡が来ております。生活環境への悪影響や、今後、危険を伴う可能性がある空き家については、速やかに手続と除去をしていただきたいと思います。また、高濃度PCBやアスベストといった有害な物質が残っている危険な建物もございます。特にPCBは令和3年3月31日と処分期限が迫っておりますので、環境局などとも情報共有をして、局間連携で早急に進めていただきたいと強く要望いたします。 118 ◯池邨委員 志政会といたしまして、認定第3号、認定第10号、賛成の立場で意見・要望を述べさせていただきます。  まず1つは、バス利用の関係ですけれども、昨年度は便数減はなかったというお話でしたが、現に今、減っている状況で、ぜひ引き続きコロナ禍前並みの増便といいますか、利用促進を図っていただければと思います。  それから、新インターチェンジ周辺の渋滞の関係ですが、今、北側に企業誘致といいますか、施設整備が行われる状況にあって、これからさらに渋滞するだろうということが懸念されます。そうした中、あそこら辺は便利になるんですけれども、周辺の住民、あるいは企業にとって、この渋滞問題というのは事業への影響、生活への影響として懸念されますので、ぜひ、幅広に渋滞の緩和対策を推進していただければと思います。  それから、公共建築物の耐震については、レベルIまで全て上げるということなんで、いろんな事情で遅れることはあるでしょうけれども、ぜひ耐震工事の加速をしていただければと思います。  それから、公園整備についてです。事故といいますか管理瑕疵による事故ゼロ実現をしていて、それでもSが取れないというのは、なかなか苦しいところでありますけれども、これから、公園の施設は部分的には更新されるとは思いますが、老朽化する一方ですので、管理レベルをどんどん上げていき、ぜひそこら辺を評価できるような仕組みづくりをして管理を徹底していただき、事故ゼロを実現をしていただければと思います。  それから、最後に自転車の件ですけれども、ちょっとくどいようでしたけど、実際に調査をやって、その結果をどう生かすかということを、もうちょっと議論していただきたかったなというのが思いです。というのは、ここに雨のための参考値とありますけれども、先ほどの話で総合的に判断して、S、Aをつけているということであれば、雨の日の596台を、それじゃ晴天時の数量に持っていくにはどうするかと。例えば今までの雨の日の放置台数であるとか、晴天時の放置台数の係数をかけて雨天時は2倍にするということであれば、1,100台くらいを晴天時の放置台数と見込むとか、あるいは天気が雨であれ曇りであれ、気温によって左右される内容なので、そこら辺の検討結果、調査結果をどう生かすかというのをもうちょっと議論していただければと思います。 119 ◯山本委員 私たち会派も認定第3号、認定第10号に賛成です。  何点か要望・意見を申し上げさせていただきます。若干、重なる部分があるかもしれませんが、よろしくお願いします。  まず、1点目に、北街道線魅力空間創出事業商業労政課と連携を図りながら進められているということで分かりましたが、ちょっと心配といいますか、将来的にということで、あの商店街が例えば本当に商店街として今後、今、経営されている方々が高齢化していて後継者がいなくなった、空き店舗が増えてきたという時にどうなるのかなという。商業労政課のことかもしれませんが、将来を見越して空き店舗がないような形というんですか、どういう工夫ができるのかというようなこともぜひ検討していただきたいと。もっと言えば、空き店舗を活用する新しい若い方々が来れば、それに補助とか何とか支援をしていくということも一つの手かと思います。  あと、追手町音羽町線等にぎわい空間創出事業は、歴史文化のまちづくりは5大構想の1つであると思うんです。今の北街道と関連するんですが、追手町音羽町線はどっちかというと歴史文化というイメージが色濃いんですけれども、エリア的に言うと北街道も入るんではないのかなという意識があるんです。さらに言うと、市民文化会館とか体育館、いろんな施設が張りついている中で、歴史文化としてどういうふうに面的な整備を進めるかという視点もぜひ大事にしていただきたいなと思います。  もう1つ、静岡駅南口の件ですが、いろんな再整備手法の御説明がありましたので、対応されているなということですけれども、非常に広いエリアになるということで、もしかしたら、静岡駅東口というのができるのかななんて思ったんですけれども、それは置いておいて、JRとどういうふうな協議をしていくのかなと。単純に駅前の広場ということではなくて、JRとどう連携していくのかということでは、ぜひ地権者の一部ということなんで、協議はされているかと思いますが、新幹線の鉄道利用という観点から、市民が利用しやすい広場というんですか、そういったものも検討していただきたいと思います。  それと、特定空家であります。手続上といいますか、非常に時間もかかるというような御説明だったと思います。ただ、地域住民からすれば、手続上かかるというのはあるかもしれませんけれども、そこに住んでいる、暮らしている地域住民からすれば、やはり何とかしてほしい。1日でも早く何とかしてほしいというのがあると思うんです。そこをどうクリアしていくかということでは、もう少し寄り添って対応をしていただきたいなと思います。  それと、最後にもう1つ、市営住宅の関係ですけれども、歳入の中で14億円ぐらい家賃収入があると思います。そのうち不納欠損額というのが700万円くらいですか、収入未済額が1億幾らということで、具体的に、一般的に納期内納付とか税金の関係で言うじゃないですか。期間内に納めるというか、そういうアクションというんですか、事前に家賃を払ってくださいというか、そういうような姿勢というか、やり方というか、その辺、いわゆる家賃がちゃんと入る仕組みというんですか、住んでいる方にも様々な事情があるとは思いますけれども、そこも当然、相談に乗っていただいて考慮されているかと思いますけれども、家賃をどういうふうにしたら払ってもらえるのかということも、ぜひ検討していただきたいなと。いろいろありますがそんなことをお願いしたいと思います。 120 ◯後藤委員長 ほかにないようですので、要望・意見、討論を終わり、採決を行います。  特に反対の討論はありませんでしたので、認定第3号及び認定第10号の2件を一括して簡易採決にてお諮りします。  認定第3号及び認定第10号は認定することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 121 ◯後藤委員長 御異議なしと認め、認定第3号ほか1件は認定すべきものと決定しました。  以上で、決算審査を終了します。  次の議案審査等に関係のない説明員の方は退席していただいて結構です。             〔関係外説明員退席〕      ────────────────────────────── 122 ◯後藤委員長 次に議案審査に入ります。  議案第150号中所管分及び議案第157号の2件を一括議題とします。  審査の順序としましては、全議案について当局から説明を聞いた後、質疑に入ります。その後、要望・意見、討論を述べていただき、採決を行います。  ただし、議案第150号中所管分の討論、採決は、本日は行わず、明日の建設局所管分と合わせて行いますので、御承知おきください。  それでは、順次当局の説明をお願いいたします。             〔当局説明〕 123 ◯後藤委員長 ただいまの説明に対し、質疑に入ります。  発言の際には議案番号とページ数、項目等を述べていただくようお願いいたします。  質疑はありませんか。 124 ◯島委員 それでは、質問させていただきます。  資料-2の17ページ、上から4段目、地域公共交通事業継続運行支援事業についてでありますが、そもそも事業の目的はどのようなものか、教えていただけますか。 125 ◯松浦交通政策課長 事業の目的についてですが、本事業は新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態措置期間において、市民の移動を支えるために事業を継続実施した交通事業者に対し支援を行うことで、将来における公共交通の維持確保を図ることを目的としております。 126 ◯島委員 ありがとうございます。  この補助率が4分の1と書かれておりますが、どういう理由なんでしょうか。 127 ◯松浦交通政策課長 補助率を4分の1に定めた理由ですが、支援対象であります緊急事態措置期間のバス、電車の利用状況は、昨年の同期間と比較して約70%から75%の減少となっています。このような状況下においても運行を継続したバス、鉄道事業者は民間事業による収益事業という側面もあり、対象期間中においても一部運行収入があったため、動力費全額を補助することは適当でないことから、事業者も一部経費を負担することとし、県の2分の1補助に加え、市からの補助を4分の1とさせていただきました。 128 ◯島委員 ありがとうございます。  バス路線維持費補助金、鉄道軌道安全輸送設備等整備事業費補助金等への影響というのはございますでしょうか。
    129 ◯松浦交通政策課長 既存の補助金制度への影響についてですが、バス事業者については、静岡市バス路線維持費補助金交付金要綱に基づき、単独継続困難路線に対し補助金を交付しております。今回の助成金は、令和3年度分のバス路線維持費補助金の算定の中で収入として取り扱われることになります。また、鉄道事業者には、静岡市鉄道軌道安全輸送設備等整備事業費補助金交付要綱に基づき、補助金を交付しておりますが、この補助金の交付対象に動力費は含まれないため、影響はございません。 130 ◯島委員 ありがとうございます。  続いて、資料-2の18ページ、市営住宅維持管理事業についてであります。  今回解体する予定だった建物は、そのままにしておいて大丈夫なのか、教えていただけますか。 131 ◯三本松住宅政策課長 建物は大丈夫なのかという御質問でございます。  今回、解体予定だった建物に関しましては、敷地周囲にくいとロープで進入防止策を施すなど安全対策はしています。今回の補正案件に関しましては、解体は今年度でなくてもよいという判断はいたしましたけれども、当然、木造住宅は老朽化が進んでおりますので、委員のおっしゃるとおりだと思います。来年度以降早期に解体をするつもりでおります。 132 ◯島委員 ありがとうございます。  解体は早期に実施してもらいたいところでありますが、今後、入居者のいる木造住宅はどうしていくのか、分かれば教えてください。 133 ◯三本松住宅政策課長 現在、入居者がおいでになる木造住宅は全部で11棟ございます。私どもはそれぞれの入居者のお宅に伺いまして、他の市営住宅などへの移転、転居のお願いを続けているところでございます。御理解をいただき、移転が完了したところから順次解体をしてまいりたいと考えているところです。 134 ◯島委員 続きまして、議案集2)37ページ、静岡市あさはた緑地交流広場条例の制定についてでありますが、都市公園条例がある中で、あさはた緑地交流広場条例を別に制定するのはなぜか、教えていただけますか。 135 ◯杉山緑地政策課長 条例の説明に入る前に、あさはた緑地交流広場についてパネルを使い簡単に説明させていただきます。  あさはた緑地交流広場ですが、午前中に公園整備課から回答いたしましたあさはた緑地整備事業の一部区域でございまして、県立こども病院などと近接する麻機遊水地第1工区に位置します。こちらのオレンジ色の線で囲いました麻機遊水地第1工区のうち、この緑の線で囲いました区域が都市緑地、あさはた緑地として都市計画決定されておりまして、現在、整備を進めているところです。このあさはた緑地のうち、治水機能を主とする区域を除いた赤い色の線の区域が公園機能を集約したあさはた緑地交流広場でございます。  このあさはた緑地交流広場は、施設の管理面におきまして一般的な都市公園とは異なる点があり、都市公園条例に網羅されていない条文が必要となることから、個別に施設条例を制定する必要が生じているところでございます。  あさはた緑地交流広場が一般的な都市公園とは異なる点は主に2点ございます。まず1つ目は、希少植物などの保全及び環境に配慮した適切な運営が必要であることから、専門的な知識や技術を有する者を管理者とした指定管理者制度を導入するといったところでございます。2点目としましては、遊水地上に整備された都市緑地であり、安全管理の面から施設に利用時間などの制限を設ける必要があることでございます。 136 ◯島委員 ありがとうございます。  ただいま、あさはた緑地交流広場に指定管理というような話がありましたけれども、この指定管理の開始時期はいつか、また施設の開園時間を教えていただけますか。 137 ◯杉山緑地政策課長 あさはた緑地交流広場で指定管理者制度を導入する時期は、複合遊具や展望台など主要施設の工事が完了した後の令和3年4月1日からを予定しております。  次に、施設の開園時間ですが、安全管理並びに希少種など、麻機遊水地内に生息する動植物保護の観点から、原則開園時間を午前7時から午後9時までに制限する予定でおります。また、センターハウスや体験棟並びに炊事棟の使用時間は、午前9時から午後5時までとし、12月29日から1月3日までの6日間を休園日として定めたいと考えております。 138 ◯宮城委員 少しお聞きします。  資料-2の17ページです。上から5段目ですが、主要交差点交通量調査事業についてお伺いします。これは先ほど3年ごとに調査するというようなお話でしたけれども、この調査の実施を見送った経緯はどのようなことがあったのでしょうか、お願いします。 139 ◯松浦交通政策課長 まず、主要交差点交通量調査の目的から説明させていただきますが、主要交差点交通量調査は、自動車の方向別交通量や渋滞長、歩行者交通量等の道路交通状況を把握するもので、都市計画や道路事業の評価・分析のほか、民間の出店計画などに利活用されており、3年ごとに調査を実施しているところです。  その中で、今年度の4月、5月期の国道における交通量ですが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うテレワークの導入や観光客の減少などの影響を受けて、不要不急の外出自粛が社会的な要請となっていることを受けて、前年度に比べて国道自体の交通量は減っております。また、8月、9月期は全国的な経済、観光施策の導入により、国道等の交通量が前年に比べて増加しております。このことから、主要交差点交通量調査の実施については、新型コロナウイルス感染拡大の影響や社会経済状況の動向により調査結果が特異値となり、経年変化を把握できないため実施を見送らせていただきました。 140 ◯宮城委員 そうしますと、コロナ禍の中、全ての交通量が変化して、今年だけ特別変化しているのではないかということで見送ったというお話だったと思いますけれども、コロナ禍がウィズコロナになっていくのか、まだ誰も分かりませんけれども、そんな中で、今後の調査のスケジュールはどのように変化していくのでしょうか、お願いします。 141 ◯松浦交通政策課長 今年度見送らせていただきました交通量調査につきましては、来年度に実施する予定でございます。また、来年度以降も3年ごとに調査を実施する予定ですが、社会経済状況や、新生活様式における状況変化を勘案しながら、適切な時期に調査を実施していきたいと考えています。 142 ◯宮城委員 ありがとうございます。  では、その下の段のことでお願いします。  鉄道駅バリアフリー化の促進に係る助成ですが、事業の見直し等による事業費の減額ということですが、先ほど説明がありましたように、補助申請の見込みが減っているので減額したということですが、そのあたりの理由を教えてください。 143 ◯松浦交通政策課長 説明として補助金申請の見込みがなかったという表現をさせていただいておりますが、今年度は、当初は静鉄古庄駅及びJR蒲原駅のバリアフリー化設備整備事業を実施する予定でおりましたが、実施に当たり鉄道事業者と再協議した結果、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による運賃収入の減少やコロナ禍の社会変化と新生活様式への対応のために、必要な施設の整備を優先したいという申入れがあり、事業の実施を見送ったものでございます。 144 ◯宮城委員 ありがとうございました。  最後に先ほど説明をしていただいた議案集2)のあさはた緑地交流広場条例の制定について、少しお伺いします。  この条例を制定するために、地域でいろいろワークショップとかを行ってきたと伺っていますけれども、希少種の植物などの保護をするのも目的だと先ほどお話を伺いました。その目的は、先ほどのお話だと指定管理者のところでそれをしっかりと管理するということでいいんでしょうか、お願いします。 145 ◯杉山緑地政策課長 希少種保護の観点が条例にどんな生かし方がされているかといったところですが、基本的に趣旨の中でその辺をうたっておりまして、麻機地区の自然及び農業に触れ、親しみ、遊び、学ぶ場を提供すること、まずこれが第一と考えております。指定管理者はこれから選定していくわけですが、その中で、当然こういう自然の趣旨にたけた方といったところの、ある程度一定の条件としまして選定していく予定でおります。そこら辺はそんな対応をしていく考えでおります。 146 ◯池邨委員 1点だけ。議案集2)の39ページ、議案第157号の9条の(3)、この文言でいいのかどうか確認させてもらいたいんですけど、静岡市暴力団排除条例の第2条第1号の暴力団の利益になると認めたときは、利用を許可しないとなっているんですけれども、これは、利益にならないときは暴力団に貸すということですか。私、事前に調べていなかったんですけれども、ここの文言は、利益になるときと入れてあるのは何か理由があるんですか。 147 ◯杉山緑地政策課長 利用の不許可のところでよろしいかと思うんですけれども、あくまでここは利用は不許可と、許可しないといったところでございまして、それが暴力団排除条例、こちらの暴力団の利益になると認めると、それに該当するときは許可をしないという、そんなところの表現かと思います。 148 ◯池邨委員 第2条第1号の中には、暴力団の利益になるときは認めないという、そういう条文になっているという理解ですか。通常からいくと、暴力団排除条例云々というのは、その契約書の中で、暴力団とは関わらないとか、暴力団には出さないとか、そういうのが頭にあって、要はここでは暴力団には貸さないよということをしっかりと条例の中でうたうために、暴力団排除条例をここへ持ってきているという理解ですね。ここでわざわざ利益になると認めたときということは、利益にならないと認めたときは暴力団に貸すという理解ですかということです。だから、利益になる、ならないで判断しているんですかということ。 149 ◯杉山緑地政策課長 とにかく、暴力団といったところには、一切お貸しすることはないといったところで、完全に効き目というか、そういったところでございまして、ある程度、一定の条例の書きっぷりというところで、こういう書きっぷりをしなさいという事例に基づいてつくっておりますので、済みません、表現的にはそんなところになっております。暴力団には一切貸さないというところが大前提でございます。 150 ◯池邨委員 静岡市の条例の書き方がこういう書き方という理解で、暴力団排除条例により、暴力団に貸さないという書き方は通常しないという理解なんですか。 151 ◯梶山都市局次長 ここの書き方は、もともと静岡市暴力団排除条例というのが別にあるわけです。そちらで暴力団にはもう貸さないということをうたっているわけです。そのほかの、例えば店舗を置きたいと、公園で何かのイベントをやって、そこに出店して売りたいよという方に対しても、それが暴力団の資金になるようなお店であれば、その方にも貸しませんよと。それが同じ業者さんでも、暴力団の資金にならないような営業であれば、貸すことはありますよということを言っているものですから、あくまでも暴力団にはもともと貸さないというのがベースにあるということです。 152 ◯池邨委員 暴力団に貸さないよと言っているのではなくて、暴力団に資金が流れるようなお店には貸さないというのが、この(3)という理解でよろしいですね。もともとこの条例には暴力団には貸さないとは書いていないけど、貸さないよということでいいということですね。ありがとうございました。 153 ◯後藤委員長 これで質疑を終わらせていただきまして、次に、要望・意見、討論に移ります。  冒頭で述べましたように、議案第150号中所管分は明日も審査がありますので、本日は要望・意見にとどめていただき、討論と採決は明日行います。  要望・意見、討論はありませんか。 154 ◯島委員 自民党です。  議案第150号を除いた議案第157号について賛成いたします。  続いて、意見・要望です。  地域公共交通事業継続運行支援事業についてであります。  決算ともかぶるところが多いのですが、先ほどの決算審査でも要望させていただきましたが、人の生活の根幹をなす移動支援というのは、市民が安心・安全、快適に暮らし続けるために、極めて重要な取組であります。引き続き公共交通の持続性や利便性向上に向けて、御尽力されたいとお願いいたします。  次に、鉄道駅バリアフリー化の促進に係る助成についてであります。  コロナ禍ということで、すんなりとは進まない状況ではありますが、市民が利用しやすい公共交通施設となるように、民間にも御協力いただきながら進めていただきたいとお願いをいたします。  次に、市営住宅維持管理経費についてであります。  先ほど、解体を延期した住宅に関しても安全対策を施してあるので大丈夫だという説明がございましたが、災害等不測の事態も考えられますので、早期に解体を進めていただければと思います。  最後に、静岡市あさはた緑地交流広場条例の制定についてであります。  希少植物保護の観点からという御説明がありましたので、何でも自由にというわけにはいかないとは思いますけれども、ぜひ多くの方に利用していただけるような、そういった仕組みをつくっていただけるように、よろしくお願いいたします。 155 ◯池邨委員 志政会です。157号に賛成の立場です。  2点要望します。1つは、交通政策の中で、さっきの質疑で述べたことと同じですけれども、コロナ禍前の交通の利便性までの向上をぜひ進めていただければと思います。  それから、もう1つ、静岡市あさはた緑地交流広場条例の制定についてですけれども、条例の中に、希少動植物という言葉がないのが大丈夫なのかなという、ちょっと心配なところはあるんですけれども、指定管理の中でしっかり進めていただけるということですので、ぜひ、この条例制定をして、いい広場になるように、進めていただければと思います。 156 ◯山本委員 私たち会派も議案第157号に賛成です。  要望・意見を1点だけ申し上げさせていただきたいと思います。  住宅政策課の木造住宅の関係ですが、事業の見直しということで、恐らく全庁的に対応されたかと思うんですけども、自民党さんのほうからも話がありました、安全対策はしているよとは言いつつも、一種の空き家だというふうに理解をすれば、空き家をそのまま放置しておいていいのかということにも、先ほどの決算の関係につながってくるのかなと思うんです。事業の見直しの必要性という意味では、個人的には、なかったのではないのかなというふうに、これはあくまで個人的な意見ですけれども、逆に早めに解体をして、用途廃止かなんかしながら、次のアクションとして、それをどう活用していくのかというふうに切り替えて事業を進めていかれたほうがよかったのではないのかなと思いましたので、あえて意見・要望として言わせていただきました。 157 ◯後藤委員長 ほかにないようですので、要望・意見、討論を終わり、議案第157号を採決します。  特に反対の討論はありませんでしたので、本件は簡易採決にてお諮りします。  議案第157号は可決することに御異議ありませんか。             〔「異議なし」〕 158 ◯後藤委員長 御異議なしと認め、議案第157号は可決すべきものと決定しました。  以上で、議案審査を終了します。  残る報告事項に関係のない説明員の方は退席していただいて結構です。             〔関係外説明員退席〕      ────────────────────────────── 159 ◯後藤委員長 次に報告事項に移ります。  債権の放棄に関する報告について聞くこととします。  説明をお願いいたします。 160 ◯三本松住宅政策課長 債権の放棄に関する報告について、説明をさせていただきます。  お手元にお配りしておりますA4の用紙で4枚、両面印刷8ページの都市建設委員会報告資料を御覧いただきたいと思います。  報告件名は債権の放棄に関する報告でございます。  資料1から8までございますけれども、資料2以降は債権放棄したものをそれぞれ債権の名称と条例の該当条項ごとに作成した資料となっておりますので、報告に当たりましては、2から8までをとりまとめ集計した資料1、一番表側の1枚でさせていただきます。  それでは、資料1の中段、3、令和元年度債権放棄内訳集計表を御覧ください。  この表は、住宅政策課が所管する債権につきまして、静岡市債権の管理に関する条例に基づき放棄を実施した金額を示すものでございます。  債権ごとに、条例の該当条項別に放棄した金額を上げさせていただいております。  住宅政策課所管のうち、放棄を行った債権は表中左端の列に債権の名称としておりまして、そちらに記載されておりますとおり、上から市営住宅使用料、汚水処理場使用料及び住宅費雑入(損害賠償金)の3債権になります。  次に、債権放棄の内容を、条例の該当条項別に説明をいたします。  まず、条例第7条第1号該当は、債務者が破産等により当該債務について免責された場合でございますが、今回該当ございませんでした。  続いて、第2号該当、債務者が死亡し、その債務について限定承認があった場合において、その相続財産の価値が債権額に満たないと見込まれる場合ですけれども、こちらも今回は該当がございません。  次に、同条第3号該当は、強制執行等の措置を取った場合において、なお完全に履行されなかった当該債権について、その債務の履行の見込みがないと認められる場合でございます。こちらは、いずれも訴訟手続を取ったものでございます。放棄額の合計は729万円余でございます。  次に、同条第4号該当は、徴収停止の措置を取った場合において、当該措置を取った日から相当の期間を経過した後においても、なお履行させることが著しく困難、または不適当と認められる場合でございます。こちらのキーワードは少額ということになるわけですけれども、訴訟の費用対効果が見込めないものということも言えます。合計5万円余を放棄してございます。  最後に、同条第5号該当は、消滅時効の期間が満了した場合でございまして、約427万円余を放棄いたしました。  債権の名称ごと及び条例の該当条項ごとの合計放棄額は記載のとおりでございますが、総額として1,162万円余を債権放棄いたしました。  これらの債権放棄につきましては、令和2年3月6日に開催されました、令和元年度第3回静岡市債権管理委員会において審議、承認をいただいております。  以上、債権の放棄に関する報告です。 161 ◯後藤委員長 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。             〔「ありません」〕 162 ◯後藤委員長 ないようですので、質疑等を終わります。  報告事項は以上です。      ────────────────────────────── 163 ◯後藤委員長 以上で本日の日程は全て終了しました。  明日は建設局所管分の審査を行いますので、よろしくお願いいたします。  これをもちまして都市建設委員会を散会いたします。                 午後2時28分散会      ────────────────────────────── 都市建設委員長  後藤 哲朗 Copyright © Shizuoka City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...